転職回数が多いと不利?採用担当者が見ているのは「回数」だけじゃない。

「転職回数が多いと、書類選考で落とされる?」

「アルバイトも転職回数に含まれる?」

「短期間で仕事を辞めた経験があると、正社員への転職は難しい?」

転職活動を始めると、これまでの職歴が気になることがあります。

特に20代では、社会人経験がまだ長くないため、転職回数や在籍期間に不安を感じる方もいるでしょう。

確かに、転職回数や短期離職が選考に影響することはあります。

しかし、採用担当者が見ているのは、転職した回数だけではありません。

この記事では、転職回数の数え方から、アルバイト経験の扱い、採用担当者が確認するポイント、職歴の伝え方までを整理します。

01|転職回数はどう数える?アルバイトも含まれる?

転職回数を考える前に、まず知っておきたいのが「何を1回と数えるのか」ということです。

一般的な中途採用では、正社員として勤務した企業を基準に転職回数を数えることが多く、学生時代のアルバイトや短期間のアルバイトは含めないケースがあります。

例えば、次のような経歴です。

「転職回数」は、何を数えるかで変わる。
CASE A|正社員2社
正社員 A社 → 正社員 B社

正社員間の転職回数:1回

CASE B|正社員1社+アルバイト5社
正社員 A社 → アルバイト B〜F社

正社員間の転職回数:0回

勤務先の変更回数:5回

※CASE Bは、6社が異なる企業で、掛け持ちではなく順番に勤務した場合です。応募先によって転職回数の定義は異なります。

このように、正社員間の転職回数と、雇用形態を問わない勤務先の変更回数は一致しないことがあります。

ただし、「アルバイトは転職回数に含まれない」というルールが、すべての企業で共通しているわけではありません。

応募先が雇用形態を問わず転職回数を確認している場合や、派遣・契約社員を含めて職歴を申告するよう求めている場合は、その指定に従う必要があります。

また、転職回数に含まれないことと、職歴として扱われないことは別です。

アルバイトであっても、仕事内容や勤務期間によっては、応募先で評価される経験になります。

大切なのは、数字を少なく見せることではなく、雇用形態と就業経験を正確に伝えることです。

02|転職回数が多いと不利?年齢と在籍期間の考え方

転職回数が多いと、採用選考で不利になるのでしょうか。

答えは、不利になる場合もありますが、回数だけで決まるわけではありません。

例えば、次の2人を比較してみましょう。

同じ転職3回でも、社会人経験は違う。
Aさん|社会人経験 3年 転職3回
Bさん|社会人経験 15年 転職3回

回数だけでは、経験の中身は分からない。

※架空のモデルケースであり、採用評価を示す統計ではありません。

転職回数は同じでも、1社あたりの在籍期間や、積み重ねてきた経験は異なる可能性があります。

そのため、転職回数を見る際には、年齢だけでなく、社会人経験年数や各社の在籍期間も合わせて考える必要があります。

転職回数は何回から多い?

「20代なら何回まで」「30代なら何回以上は不利」といった、すべての企業に共通する基準はありません。

同じ転職回数でも、業界や職種、経験、退職理由によって受け止められ方が変わるためです。

例えば、短期間で複数の職場を経験している場合、採用担当者は次のような点を確認することがあります。

  • なぜ、それぞれの職場を退職したのか
  • 一つひとつの仕事で、どのような経験を積んだのか
  • 今回の転職では、どのような働き方を希望しているのか
  • 入社後、長く働ける見通しがあるか

一方、転職を通じて専門性を高めてきた場合や、経験を活かしてキャリアアップしてきた場合には、転職経験が強みとして評価されることもあります。

つまり、確認したいのは「何回転職したか」だけではなく、「なぜ転職し、その経験が今につながっているのか」という点です。

03|正社員退職後のアルバイト期間は、ブランクになる?

正社員を退職した後、アルバイトとして働いていた期間を「職歴の空白」と考えている方もいるかもしれません。

しかし、アルバイトとして働いていた期間と、仕事をしていなかった期間は異なります。

例えば、正社員として2年間働いた後、1年間アルバイトをしていた場合です。

働き方が変わっても、就業経験は続いている。
① 正社員 2年間
② アルバイト 1年間
③ 正社員応募 現在

✓ アルバイト期間も就業中

※正社員としての勤務には間隔がありますが、未就業期間とは異なります。

この方は、直近1年間も仕事をしています。そのため、就業していなかったわけではありません。

ただし、正社員としての勤務には1年間の間隔があるため、採用担当者から、その間の働き方や今後の就業意向を確認されることがあります。

アルバイトを5社経験していたら不利?

例えば、27歳で正社員歴が1社、その後にアルバイトを5社経験しているケースを考えてみましょう。

この場合、正社員間の転職回数は0回でも、アルバイト5社の在籍期間や退職理由によっては、採用担当者が定着性を確認する可能性があります。

ただし、複数のアルバイトを掛け持ちしながら継続して働いていた場合と、短期間でアルバイト先を何度も変更していた場合とでは、働き方が大きく異なります。

また、家庭の事情や学習、資格取得、希望する職種への準備など、アルバイトという働き方を選んだ背景がある場合もあります。

そのため、勤務先の数だけで判断することは適切ではありません。

アルバイト経験を整理するときは、次の点を確認してみましょう。

  • それぞれの職場で、どのくらいの期間働いたか
  • どのような仕事を担当していたか
  • アルバイトという働き方を選んだ理由は何か
  • 退職や勤務先変更には、どのような事情があったか
  • その経験を次の仕事にどう活かせるか

アルバイト経験も、仕事を通じて得た経験です。

正社員歴だけで自分のキャリアを評価せず、これまでの就業経験全体を振り返ることが大切です。

04|採用担当者が確認している3つのポイント

転職回数や短期離職がある場合、採用担当者は何を確認しているのでしょうか。

01 定着性 入社後、長く働けそうか
02 転職理由 退職理由を整理できているか
03 活かせる経験 応募先で役立つスキルがあるか

① 入社後、長く働けそうか

企業にとって採用は、入社してもらうことがゴールではありません。

入社後に仕事を覚え、経験を積み、活躍してもらうことが重要です。

そのため、短期離職が続いている場合は、同じ理由で再び退職する可能性がないかを確認することがあります。

ここで重要なのは、単に「長く働きたい」と伝えることではありません。

過去の退職理由を踏まえ、今回はどのような基準で仕事を選んでいるのか。

その説明ができると、入社後の働き方についても伝わりやすくなります。

② 転職理由を整理できているか

転職理由には、仕事内容、勤務条件、人間関係、会社の経営状況など、さまざまな事情があります。

すべての退職が本人の問題によるものではありません。

ただし、退職理由を聞かれたときに、前職への不満だけで説明してしまうと、採用担当者には今後の働き方が見えにくくなることがあります。

事実を隠したり、無理に前向きな理由へ置き換えたりする必要はありません。

何が起きたのか、その経験から何を考えたのか、次の職場では何を大切にしたいのか。

この順番で整理すると、伝わりやすくなります。

③ これまでの経験を活かせそうか

経験した企業や職種が複数あっても、共通するスキルが見つかることがあります。

例えば、接客、販売、事務、コールセンターなど、異なる仕事を経験してきた場合でも、相手の話を聞く力、情報を整理する力、正確に業務を進める力などは共通しているかもしれません。

採用担当者が知りたいのは、企業名や職種名だけではなく、実際にどのような仕事をして、何ができるようになったのかという点です。

05|短期離職や複数の職歴は、どう説明する?

転職回数や短期離職が気になると、「どうすれば印象を悪くしないか」と考えがちです。

しかし、無理に理由を取り繕うよりも、事実と今後の考えを整理することが大切です。

おすすめなのは、次の3つの順番です。

① 事実:なぜ退職したのか

② 振り返り:その経験から何を学んだのか

③ 今後:次の仕事では何を大切にするのか

例えば、仕事内容が想定と異なり、短期間で退職した場合。

伝え方の例

前職では、入社前に想定していた仕事内容と実際の業務に違いがあり、退職しました。

振り返ると、応募前に具体的な業務内容や働き方を十分に確認できていなかったと感じています。

その経験から、今回は仕事内容だけでなく、1日の業務の流れや求められる役割も確認し、長く取り組める仕事を選びたいと考えています。

この説明では、退職した事実を隠していません。

そのうえで、過去の経験を次の仕事選びにどう活かそうとしているのかが伝わります。

ただし、退職理由は人によって異なります。

会社都合による退職や、健康上・家庭上の事情などがある場合も、実際の状況に合わせて説明を考える必要があります。

職歴に一貫性がないと感じたら

複数の職種を経験していると、「自分のキャリアには一貫性がない」と感じるかもしれません。

そんなときは、職種名ではなく、仕事内容に共通する要素を探してみましょう。

例えば、販売、飲食、受付の経験がある場合。

業界は異なっていても、顧客対応、状況判断、チームでの連携など、共通する経験があるかもしれません。

すべての職歴を一つのストーリーに無理やりまとめる必要はありません。

それぞれの仕事で得た経験のうち、応募先で活かせるものを具体的に整理することが重要です。

06|次の転職で、同じミスマッチを繰り返さないために

転職回数が気になる方ほど、次の会社では長く働きたいと考えているかもしれません。

そのために大切なのは、応募前に仕事や職場について確認することです。

仕事内容

求人票に書かれている業務だけでなく、実際に担当する仕事や1日の流れを確認できているか。

働き方

勤務時間、休日、残業、通勤などが、自分の生活や希望と合っているか。

職場環境

教育体制、仕事の進め方、相談できる環境などを把握できているか。

将来のキャリア

入社後にどのような経験を積めるのか、自分が目指したい方向と合っているか。

もちろん、入社前にすべてを把握することは難しいものです。

それでも、過去の転職で感じた違和感や、続けやすかった仕事の特徴を振り返ることで、次の仕事選びの基準が見えてくることがあります。

まとめ|転職回数よりも、これまでの経験をどう伝えるか

転職回数が多いことや、短期離職の経験があることが、採用選考に影響する場合はあります。

しかし、回数だけで採用の可否が決まるわけではありません。

また、アルバイト経験を転職回数に含めるかどうかは、企業や質問の定義によって異なります。

正社員としての経験、アルバイトとしての経験、仕事をしていなかった期間を区別し、それぞれを正確に整理することが大切です。

これまでに何社で働いたかだけでなく、どんな経験を積み、次はどのような働き方を選びたいのか。

その視点から職歴を振り返ってみましょう。

一人で職歴を整理するのが難しいときは

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